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モデレーター: 白旗保則 グローバルデザイン株式会社
スピーカー1: 大坂哲司 株式会社フジミック
スピーカー2: 鮫島正好 アドビシステムズ株式会社
このセッションの前半では、XML /PDFを活用したソリューションについての発表があ
った。後半では、PDFとXMLとの連携について、実演デモを含めてアドビから説明があ
った。
■XML /PDFを活用したソリューション、XMLからPDF/HTML(大坂さん)
●自己紹介
数年前からWebソリューション、特にJavaを中心にした仕事をしてきた。Acrobat 3.0
、フォーム機能を用いて、申請システムを作った。決裁書や稟議書がなんとかならな
いか、検討してきた。体験を通して、XMLとは何ぞや、ということをお話したい。
●PDF vs XML
PDFは中立的なファイル形式で、文書管理向きである。しかし、長期間にわたる場合
は、元原稿のバージョン管理等の問題が生じかねない。今流行のXMLで文書管理を試
みた。XMLでは「リッチなデータ構造」の表現ができる。
PDFは座標がしっかりしている。CSSでも座標指定ができるがPDFの方が厳密である。
●XMLと可視化(XML版可視化デモ)
XMLは意味のあるタグを用いた「コンピュータ間授受データ」記述言語であり、
e-commerce等で注目されている。ドキュメント記述への適用も期待されている。表示
系には関与せず、XMLの可視化には、プログラムが必要となる。可視化規約XSL(
eXtensible Style Language)は、スタイルシートではなく、表示用アプリケーション
と捉えるべきでる。商品カタログ(XML)からの検索表示のデモがあった。メニュー
フレームから、「1000円以上」、「3000円以上」等の指定に伴い、画面上に該当商品
が表示された。
●SVG・独自拡張・svg2pdf (PDF 版可視化デモ)
SVGは、2次元グラフィックをWebに表示するための言語(W3Cで制定中)である。XML
文法準拠であるが、座標情報(書式情報)と文字情報の混在が難点である。このため
、商品カタログ用に独自拡張して開発したsvg2pdfを用い、大きさの異なるテンプレ
ートを混ぜて使用したデモが行われた。
●ドキュメント生成のワークフロー
サーバー上のXMLデータは、XSLを伴ってXMLブラウザに表示したり、HTML変換して一
般ブラウザに表示したりできる。また、紹介したsvg2pdfを用いてPDFにもできる。ひ
とつのデータ形式から様々な形のドキュメントを出力できるのである。
ドキュメント生成のワークフロー図
●まとめ
バイナリファイルでの文書管理には問題がある。XMLが文書管理に適している。XMLは
データ構造を有するデータ塊のテキストファイルである。XMLデータの中で、データ
記述と書式記述を分離することで、多様なデータ変換が可能(データハブ)になる。
■SVG・XML・PDF(鮫島さん)
●SVG
SVGは、XMLベースの、次世代のWeb Vector Graphicsの標準フォーマット(W3Cで制定
中)である。再利用/加工が可能であること、Web標準技術、インタラクティブ性を有
することが特徴である。「意図通りの緻密な表現」、「多彩な表現」が得意分野であ
り、グラフィック素材のデータ形式となる。
●アドビのSVGへの取り組み
W3CのWGに、2名参加している。SVGの元案であるPGMLのW3Cへの提案企業である。
Illustrator9.0、SVG Viewer1.0は既に対応しており、逐次各製品が対応予定である
。
●他社のSVGへの取り組み
IBM、Corel、Jasc、Betaware、Mozilla、等ツールベンダが積極的に取り組んでいる。
WMF2SVG、Postscript-2-SVG、Flash2SVG、等の開発もみられる。
その他システムベンダがSVGへの対応を開始している。秋にW3C勧告が予想され、秋が
深まった頃から、システムベンダの対応が活発になるものとみている。
●PDFとSVGの使い分け
PDFは、機密情報(XMLでは研究開発中)の配信/伝達、紙媒体への印刷物の電子配信
媒体として、有力である。XMLは、情報の再利用性、他システムとの連携、ブラウザ
での加工表示を目的としたWeb関連で、有力である。
●FrameMaker(+SGML)6.0の紹介(SVGではない通常のXML・PDF対応)
制作した文書を紙/Web(HTML/XML)/PDFへ容易に出版できる。FrameMaker+SGMLは、こ
れに加え、SGMLに対応している。6.0の新機能として、「Book機能の拡張」、「HTML/
XML出力の向上」、「PDF連携機能の拡張」の紹介があった。
●デモ(SVG ViewerとFrameMaker6.0)
同心の4つの楕円が、個別に動くアニメーションのデモがあった。SVGソースでは、g
タグ、circleタグに続いて、animateTransformタグで挙動を指定していた。他にSVG
デモが3例紹介された。いずれも米国アドビサイトで公開されている。FrameMaker6.0
については、「XML+XSL」出力等のデモが行われた。
●まとめ
得意分野を生かした使い分けが求められる。新たなWeb表現が可能である(実現は、
Web制作者である皆様)。
FrameMaker6.0によりPDF、XMLの両フォーマットの制作が容易になる。
■質疑応答
質問:標題「PDFとXMLの連携」の視点で、要約して欲しい。
回答: FrameMakerのレイアウトの構造情報をPDFに埋め込める。PDFのXML/SVG化は、
サードベンダから提供されるだろう。PDF仕様の根本からの見直しについては、アド
ビで研究中である。
質問: NetScapeは、7.0でSVG対応するようだ。IE6.0での対応はどうか。
回答: アドビから、IEとNetScape用にPlug-inを配布している。NetScapeがネイティ
ブで対応するなら、対抗上マイクロソフトも対応するだろう。
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